自分の中にいる鬼。
我慢できずに泣いたり怒ったり、駄々をこねたりいじけたり、
ちょっと意地悪をしてみたり、というとき、
いつものまっすぐな気持ちが負けてしまう「弱いこころ」がある、
そのこころを『鬼』と呼んで、
「鬼は-、そとー!、福はー、うちー‼」と楽しく節分を過ごしてきました。
娘が5歳になった頃の出来事です。
おやつの時間に2つずつドライいちじくをたべようとしていました。
娘はは2つとも今食べたい、
私は今ひとつ食べて、もう1つはお夕飯の前にいただこうかな、という提案をしました。
「お母ちゃんずるい!!!」
娘はその提案を聞いて急に怒鳴りました。
私が余分に食べているように見えたみたいで。
ひと騒ぎしたあとに、少し落ち着きたいといった様子で自分をかえりみて、
「お、鬼がいたんだよ…まだいるの・・」と呟きました。
私は、その言葉にハッとしました。
こんなに幼くても、そういう心を感じるんだ。
こんなこともありました。
私が感情を抑えきれず強い口調になったときに、娘が
「おかあちゃんこわい」と、私に向かって言いました。
私もはっと我に返りました。
(内容は、一度作った新聞の釣りざおが大作だったのに、簡単にぽきっと折れてしまって、
作り直して、と言われたことでした・・・
えー弱いけど今完成したばっかりなのに~!!え、今?すぐまた作り直すのかい!勘弁してよ・・)
さっと私も我に帰り「あ、一瞬鬼がいたんだ、もういってしまったよ・・」と、娘に伝え、
感情をいつまでもひきずることなく気持ちを切り替えました。
鬼を感じて自分を客観視することは、大人の私でも難しいと思うようなことです、
そういう気持ちを感じて、うまく付き合っていくこと。
人は5歳にもなれば感じていることはもう大人と一緒なのでは、と感じた出来事でした。
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