何本かストーリーを読んでいただいて、
さぞかし自然豊かなところに住んでいると思われる方もいらっしゃるかもしれませんが
我が家は東京の住宅街にある、小さな庭のあるマンションです。
田舎の雄大な自然には敵いませんが、どこにいても自然を見つけるのがとても上手になりました。
冬の間、散歩の途中でコンクリートに転がっている赤い実を拾っては持ち帰り、外に蒔いておくと鳥が食べにきます。
あ!ある!!(と言っているように見える)ヒヨドリが。
次の日わざと何もしないと、昨日の鳥がやってきて
あれ今日は無いな。。と首を傾げたり(のように見える)
「あっ探しにきたよ!」
「今日は少ないねーって言ってるみたいだねえ」
そんなことをして日々遊んでいます。
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娘が5歳の春に経験したことを今日は書きます。
キャベツについていた青虫を数日カゴに入れていたら、蝶になりました。
朝早くに羽化して、お部屋の中で飛ぶと家族の目もあり混乱しそうなので
ぽかぽか陽気の朝、縁台で、虫かごをあけて、
パンとスープとフルーツをもってきて、
お外で適当に食べながら、蝶が飛び立つ瞬間を待っていました。
そのうち、羽を広げながら蝶がトクトク、呼吸にあわせて動いたり
ぴしっと姿勢を正したり(準備万端!)
2人で虫かごに張り付いてその一瞬一瞬をじっと見つめ、心を奪われていました。
「凄いね」
「羽が伸びた」
「見た?」「見たよ」
そんな時間を迷いなく過ごす心の余裕をもてたことがなによりも自分で嬉しく感じていました。
誰の真似でもなく、我々でつくってきた時間です。
私は過去、何をしても自信がなく、人と比べる癖がありました。
子どもと過ごす時間も、これで大丈夫かな、こんな接し方大丈夫かな、と常に思っていました。
そのままの自分でいることに不安ばかりでした。
心を通わせ向き合って遊ぶ少しの時間の積み重ねと、自分と子供を褒めることが、
私にとってはいつの間にか自信になっていました。
長くはなくても、1日の間で少しづつでも。
小さなことにくよくよする時間はなるべく短く、少しは大きな心で構えていられるようになったかなと思う今日この頃です。
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