まめっこで教わった遊びは、
じっとお互いの目を見合って行うものばかりです。
しっかりと目を見ながら遊んで、小さな頃から心を通わせます。
娘が2〜3歳ごろだったと思います。
実家には90を過ぎる祖母が一緒に住んでおりました。
(今では介護が必要になり一緒には住んでいません)
たまに帰る田舎はいろんな世代の人がいて様々な意見があり、刺激が多い。
一つの出来事に対して受け止め方が異なり
意見の相違もあったりすると、我を通したくなったり
人が少ない方が楽だなあと、思うこともしばしば。
そんな中、私と娘がリビングで、睨めっこやじゃんけんのような遊び(いつもの遊びです)をしていると
いつも別室で過ごす祖母がやってきて
目を細めて微笑んでいます。
ルールがわかるのかな?と思っていたのですが、
わらべ歌の遊びは、勝ったら手をあげて大喜び(ばんざーい!)
負けたら「負けました」という動きが伴うので
横目で見ていても勝負の結果がわかるのです。
その後少し、一緒になっておはじきやお手玉も一緒に遊びました。
祖母はお手玉が得意。
ひょいひょいっと投げては掴んで
小さい頃にやったんだなあと想像しました。
そして今7歳の娘はとてもおはじきが上手です。
私の小さい頃は祖父母も一緒に住んでいる家庭が近所にもたくさんありましたので
たくさんの人に声をかけてもらい、
育ててもらったという実感があります。
今はそれもなかなか難しい環境になりました。
家庭は小さな社会。
その中でかしこまって何かしなくても、一緒の空間にいて、
誰かが何かをしている様子を感じたり、
関係を断つことをせずに「遊び」で人を巻き込む
ただそれだけで伝わるものもあるのでしょう。
私はあの光景が忘れられませんが、
同時にあの瞬間が家族の記憶に残っていたらとても嬉しいな。
自分がおばあさん世代になってからも、伝えていける子供との遊び
少しでも多くの人に知ってもらえたら、と思います。
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