いい子すぎるとは贅沢な悩みに見えるかもしれません。
でも、周りの積極的な子を見たりしては、自己主張がもうちょっとあってもいいな、
と思ったこともあります。
3歳ぐらいまでは、電車によく乗っていましたが
暴れたりした記憶も薄いですし
挨拶もきちんとして、もの静か(というよりじっと周りを見ている)素直だなあという記憶です。
遊び方もお互いに合っていたような気がします。
これやろう、といえば うん、と割と趣味も合うのかしら、と思っていました。
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4歳ぐらいになった頃、まめっこに通う1つ上のお姉さんたちが、
だんだん柱のぼりに夢中になり始めました。
(まめっこ庵は古い作りなので、昔のしっかりとした柱が残っており、いい遊び道具になっています)
運動神経抜群のお姉ちゃんたちは、我も我もと柱を取り合い、グングン登っては披露しています。
その圧倒的なパワーを相手に、娘は自分からなかなか入れずにいました。
行動がゆったりしているもので、素早いお姉ちゃんたちにすぐ柱を取られてしまうのです。
私が一緒に、次貸してね、と並んで順番を待っていましたが
その順番もあるようなないような。それよりももっと、柱に登ってみたい様子。
そんな1日の終わりの時間。いつも挨拶をするのですが
「ありがとうございました、さよう・・・」
言い終わる前に、急に走り出して柱を独り占めしました。
(お!)
心の中で、私はガッツポーズをしました。
本来なら挨拶が優先かもしれません。
しかし娘はこの時、誰よりも柱に一番早く飛び付こうとして
ずっとタイミングを見計らっていたはず。
行動に移す時を今か今かと待っていて、
やっとそのタイミングを見つけたわけです。
娘は見事柱を独り占め、夢中で登っていました。
どんな子でも、一つ一つの行動や発言に意思があるはずだし
それを表現したいと思っているのだろうと思います。
ただ、どういうやり方がいいのか分かっていなかったり、時にそれが乱暴に見えたり
本来気持ちとずれてしまいそこには手助けも必要だったりするのかもしれない。
色々な気持ちの表し方を未だ手探りしながら子どもとの時間を過ごしています。
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